歴史

人類が戦ってきた恐ろしいウイルス、細菌たち3選

どうも!雨鹿です!

今、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていますが、これまで人類はその歴史の中で数多くのウイルスや細菌と戦ってきました。

しかし、新たなウイルスが蔓延するたびに、人類は叡智を結集させて戦い、これに勝利してきています。

今日は、ウイルスと戦っている今だからこそ、人類が戦ってきたウイルスを3つ紹介していきたいと思います!



目次

人類が戦ってきたウイルス「スペイン風邪」

スペイン風邪は1918年から1920年にかけて世界中で大流行し、世界中で5億人もの人々が感染したと言われるインフルエンザウイルスの俗称です。

別名「スペインの貴婦人」とも呼ばれるこのインフルエンザウイルスは、人類が初めて経験したインフルエンザウイルスによるパンデミックと言われています。

最初に感染した人々が出たのはアメリカなのですが、第一次世界大戦の際に中立国で情報統制が行われていなかったスペインでの流行が大きく取り上げられたことから、この名称で呼ばれています。

感染の流行はアメリカから始まり、ヨーロッパ、そして世界中にと広がっていきました。また、感染が広がっていく中で最初に医療従事者が多く感染してしまい医療が崩壊したため、このことを教訓に2009年に新型インフルエンザウイルスが世界中で流行した際には、医療従事者に優先的にワクチンを接種することとなったとされています。

世界中で流行したため、日本でも多くの人々が感染し、竹田宮恒久王殿下や徳大寺実則、大山捨松などの著名な方々も亡くなりました。

このスペイン風邪の収束には、人が密集する場を設けさせないことや感染してしまった人々を徹底的に隔離したことが功を奏したと言われています。

この対策は現在にも通じるところがあるのではないでしょうか!



人類が戦ってきた細菌「コレラ」

コレラはヒポクラテスが唱えた四体液説の内の1要素であるKholに由来して、その名前が付けられました。

非常に感染力が強いコレラは、これまでに世界中で7回のパンデミックを引き起こしており、今現在でも人類が戦い続けている細菌となっています。

1817年にインドで感染の流行が発生後、アジア全域、アフリカと蔓延し、1823年まで続いたと言われています。

その後も、1826年から1837年にかけて起こった感染の流行ではアジアやアフリカのみならず、ヨーロッパや南北アメリカにまで広がり、世界的な規模での感染となっていきます。

以後もコレラによるパンデミックは起こり続けますが、1884年にドイツの細菌学者であるロベルト・コッホ氏によってコレラ菌が発見され、医学の発展などと共にパンデミックは起こらなくなっていきました。

しかし、前述のように今も人類が戦い続けている細菌であることには変わりなく、2017年にはモザンビークでの流行が見られるなど、注視しなければならない細菌であることは間違いありません。



人類が戦ってきた細菌「ペスト」

ペストはネズミを媒介してペスト菌の感染によって引き起こされる感染症です。

英語で伝染病という意味のPlagueの語源はペストから来ており、感染症を代表するものとなっています。

別名では黒死病とも呼ばれるこのペストは、人や動物関係なく感染する人獣共通感染症で、非常に致死率が高いことでも知られています。

ペストはこれまで3回にわたってパンデミックを引き起こしていますが、特に1348年から1420年にかけて流行した際にはヨーロッパを恐怖のどん底に叩き落としました。

当時のヨーロッパの総人口の3分の2程度にあたる2000万人から3000万人の人々が亡くなり、社会構造を大きく変えざるを得ない状況にまで追い込まれることとなったのでした。

また、このペストは文化にも多大な影響を及ぼし、「死の舞踏」などに見られるように絵画や文学として成立したり、「メメント・モリ(死を思え)」という標語が流布するなど、文化さえも変容させるものとなったのでした。

また、ペストによって医療体制も崩壊し、医療従事者も多くが犠牲になったため、「ペスト医師」と呼ばれる医師免許を持たない無免許の医者や若手の医者などがこの治療にあたることがありました。

この「ペスト医師」はとても奇妙な防護服を身につけていることで有名ですが、当時はこれで身を守っていたのです。

ただ、彼らがペストの感染を止める役割を果たしていたのかは定かではなく、危険を犯してまでも活動する意義があったのかは疑問視されています。

世界中に多大な被害をもたらしたペストですが、19世紀末に北里柴三郎氏によって原因菌となるペスト菌が発見され、有効な感染防止のための対策がなされたため、流行は次第に減っていきました。

かつてのように猛威を振るわなくなったペストではありますが、近年でも感染は続いています。

日本国内では1927年以降は感染したという例はありませんが、コレラ同様に注視しなければならない細菌であることに間違いありません。



まとめ

人類はこれまで、数多くのウイルスや細菌と戦ってきました。

しかし、その度にそのような脅威に打ち勝ってきたことも事実です。

今回ご紹介した3つのウイルスや細菌は、その中の1例にすぎませんが、かつて戦ってきた歴史を振り返り、今日に生かしていくというのはとても大事なことなのではないでしょうか!

それでは、チュース!



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