どうも!アメシカです!
歴史はいつも現代に生きる僕たちに様々なロマンを与えてくれますが、どの時代でも、どの国でも、歴史に謎はつきものです。
今回は、フランスで語られる歴史の謎である鉄仮面をご紹介したいと思います!
目次
鉄仮面とは
鉄仮面は、フランスのバスティーユ牢獄に収監されていたベールで顔を隠した囚人のことで、仮面の男とも呼ばれています。
一般的には鉄の仮面をつけているとされていますが、実際は布製のマスクであったと言われています。
1669年、フランス王ルイ14世の大臣からイタリアのピネローロ監獄の監獄長であるサン・マールに預けられ、彼が自ら世話をしたと言われています。
それ以降、サン・マールの転任と共に鉄仮面も移送され、最終的には1698年にバスティーユ牢獄へと移送されました。
当時のバスティーユ牢獄の看守の記録によれば、「囚人は常にマスクで顔を覆われ、副監獄長自ら丁重に扱われていた。」とされています。
なお、常にマスクを着用していたわけではなく、人と面会する時にのみ着けていたとされ、もし人前でマスクを外すようなことがあれば、その場で殺害してもよいという指示が出ており、このことから誰も素顔を知ることはありませんでした。
鉄仮面は、1703年11月19日に死亡し、マルショワリーという偽名で葬られました。
今日では、その怪しげな雰囲気を纏った題材であることから、様々な小説や映画のモチーフになっています。
鉄仮面とは誰だったのか
鉄仮面の正体については様々な噂がありますが、主なものとしては以下の通りです。
ルイ14世の兄弟説
フランスの哲学者であるヴォルテールは、鉄仮面の正体をルイ13世の妃であるアンヌ・ドートリッシュとマザラン枢機卿の子供でルイ14世の異父弟であると主張しました。
しかし、この噂は現在ではあまり支持されていません。
ルイ14世の本当の父親説
アメリカの作家であるヒュー・ロス・ウィリアムソンは、鉄仮面の正体をルイ14世の本当の父親であると主張しました。
当時、ルイ13世とその妃であるアンヌ・ドートリッシュは14年間も疎遠になっていた上、ルイ13世の後継ぎと目されていたオルレアン公爵ガストンがリシュリュー枢機卿と対立しており、リシュリュー枢機卿が自らの地位を守るために、どこかから連れてきた子供をルイ14世に仕立て上げ、その秘密を守るために連れてきた子供(後のルイ14世)の本当の父親を収監したとしています。
ルイ14世本人説
ナポレオンの支持者の間で広まった噂では、鉄仮面はルイ14世本人であり、歴史に残るルイ14世はマザラン枢機卿によってすり替えられた偽物であると言われていました。
また、その本物のルイ14世が獄中で子供をつくり、その子が後にコルシカ島に渡り、ナポレオンの先祖になったとも言われていました。
「鉄仮面」まとめ
フランスの歴史において大きな謎となっている鉄仮面ですが、時の権力者にはこのような噂はつきものかなと思います。
実は偽物にすり替わっていたというモチーフは歴史ものにはよく取り上げられる題材ですし、日本でも徳川家をはじめとして様々な噂が現在でも語られたりしています。
個人的にも結構好きなモチーフだったりもします(笑)
やっぱり歴史を面白いなと改めて思いました!
それでは、チュース!